人が足りません。
資材は上がり続けています。
残業で乗り切る時代は終わりました。
この状況を乗り切る武器のひとつが「補助金」です。
ただし、ネット上には古い情報が大量に残っています。
「ものづくり補助金」「IT導入補助金」は、2026年度に名前も中身も変わりました。
「事業再構築補助金」はすでに終了しています。
この記事では、2026年(令和8年)10月時点で実際に使える制度だけを厳選しました。
補助率・上限額・対象経費を、すべて載せています。
終わった制度には終了の印を付けました。
建設会社の社長向けに、短い文章でまとめます。
かちけん


まずは一覧で全体像をつかむ
建設会社が使える主な制度を、1つの表にまとめました。
制度名をタップすると、下の解説に飛べます。
「次回締切」の欄だけ見れば、今すぐ動くべき制度がわかります。
| 制度名 | 上限額 | 補助率 | 次回締切・状況(10/3時点) |
|---|---|---|---|
| ①省力化投資補助金(カタログ注文型) | 1,500万円 | 1/2〜2/3 | 受付中 随時。2027年3月末頃まで |
| ②省力化投資補助金(一般型) | 1億円 | 1/2〜2/3 | 締切間近 第8回 10月16日。第9回は未公表 |
| ③新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 (旧ものづくり補助金+旧新事業進出補助金) |
9,000万円 | 1/2〜2/3 | 締切間近 第1回 10月30日18:00。第2回は未公表 |
| ④デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金) | 450万円 | 1/2〜4/5 | 受付中 6次 10月30日、7次 12月1日 |
| ⑤建築GX・DX推進事業(BIM) | 設計3,500万円/工事5,500万円 | 1/2 | 受付中 代表事業者登録 12月末まで(予算次第で早期終了) |
| ⑥省エネ・非化石転換補助金 | 3億円(設備単位型) | 1/3〜1/2 | 3次公募終了 9月28日締切。次回未定 |
| ⑦小規模事業者持続化補助金 | 250万円 | 2/3〜3/4 | 受付予定 第20回 11月5日〜12月15日 |
| ⑧事業承継・M&A補助金 | 2,000万円 | 1/3〜2/3 | 受付中 16次 11月6日 |
| ⑨中小企業成長加速化補助金 | 5億円 | 1/2 | 締切間近 第3次 10月29日 |
| ⑩住宅省エネ2026キャンペーン(施主向け) | 100万円/戸 | 定額 | 受付中 12月31日まで(予算次第で早期終了) |
| ⑪業務改善助成金 | 600万円 | 3/4〜4/5 | 千葉・東京は終了 9月30日締切済。残る県は10〜11月 |
| ⑫人材開発支援助成金(建設労働者技能実習コース) | 500万円/年度 | 9/20〜3/4 | 随時 講習前に計画届 |
| ⑬人材確保等支援助成金(建設分野) | 200万円/年度 ほか | 3/5 ほか | 随時 事業前に計画認定 |
| ⑭キャリアアップ助成金(正社員化コース) | 80万円/人 | 定額 | 随時 転換前に計画届 |
| ⑮自治体の補助金(東京都・千葉県・大阪府) | 最大2億円(東京都) | 1/2〜4/5 | 受付中 東京都 11月24日。千葉県・大阪府は今年度分終了 |
※上限額は「最大」です。従業員数や要件で変わります。
※①〜⑩は「補助金」(審査あり)、⑪〜⑭は「助成金」(要件を満たせば原則もらえる)です。
・統合 ものづくり補助金(第23次で終了)→ ③に統合
・統合 新事業進出補助金(第4回で終了)→ ③に統合
・改称 IT導入補助金 → ④「デジタル化・AI導入補助金」
・終了 事業再構築補助金(新規公募なし)
・終了 大阪府 利益率向上・賃上げ支援事業(6月26日締切、採択発表済み)
・終了 千葉県 中小企業成長促進補助金(第3弾)(6月5日締切)
① 中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)受付中
一番手軽な補助金です。
国が登録した「省力化製品」をカタログから選びます。
販売店が申請を手伝ってくれます。
随時申請できます。
| 補助率 | 1/2(小規模事業者は2/3) |
|---|---|
| 上限額 | 従業員5人以下:500万円(賃上げで750万円) 6〜20人:750万円(同1,000万円) 21人以上:1,000万円(同1,500万円) ※賃上げ=給与支給総額+6%以上、事業場内最低賃金+3%以上 |
| 対象経費 | カタログ登録製品の購入費、設置・運搬などの導入関連費 |
| 次回締切 | 随時受付(2027年3月末頃まで) |
建設会社の活用例
- 点検ドローン、3Dレーザースキャナー
- 工事写真・施工管理ソフト
- 勤怠・労務管理システム
注意:カタログにない製品は使えません。製品ごとに対象業種も決まっています。
▶ 公式サイト(中小企業省力化投資補助金)
② 中小企業省力化投資補助金(一般型)10/16締切
2026年、建設業の最大の武器です。
カタログにない設備は、こちらです。
自社の現場に合わせた「オーダーメイド」の省力化投資に使えます。
上限は最大1億円。採択率は6〜7割と高めです。
| 補助率 | 中小企業:1/2(最低賃金引上げ特例で2/3) 小規模事業者・再生事業者:2/3 ※補助金額1,500万円を超える部分は1/3 |
|---|---|
| 上限額 | 5人以下:750万円(大幅賃上げで1,000万円) 6〜20人:1,500万円(同2,000万円) 21〜50人:3,000万円(同4,000万円) 51〜100人:5,000万円(同6,500万円) 101人以上:8,000万円(同1億円) |
| 対象経費 | 機械装置・システム構築費(必須)、運搬費、技術導入費、知的財産権等関連経費、外注費、専門家経費、クラウドサービス利用費 ※機械装置以外は合計500万円まで |
| 次回締切 | 第8回:2026年10月16日(金)17:00(採択発表は2027年2月上旬予定) 第9回:日程未公表。年3〜4回のペースなので、次は2027年初頭の見込み |
建設会社の活用例
- ICT建機、自動追尾トータルステーション
- プレカット・鉄筋加工の自動化設備
- 積算・原価管理の自社専用システム






③ 新事業進出・ものづくり商業サービス補助金10/30締切
「ものづくり補助金」と「新事業進出補助金」は、2026年度に統合されました。
新しい名前が、この補助金です。
3つの枠があります。
| 枠 | こんな投資 | 上限額(賃上げ特例時) | 補助率 |
|---|---|---|---|
| 革新的新製品・サービス枠 (旧ものづくり補助金) |
新しい工法・製品・サービスの開発 | 5人以下:750万円(850万円) 6〜20人:1,000万円(1,250万円) 21〜50人:1,500万円(2,500万円) 51人以上:2,500万円(3,500万円) ※下限100万円 |
中小1/2(特例2/3) 小規模・再生2/3 |
| 新事業進出枠 (旧新事業進出補助金) |
今の事業と違う分野への進出 | 20人以下:2,500万円(3,000万円) 21〜50人:4,000万円(5,000万円) 51〜100人:5,500万円(7,000万円) 101人以上:7,000万円(9,000万円) ※下限750万円 |
1/2(特例2/3) |
| グローバル枠 | 海外展開 | 新事業進出枠と同じ | 2/3 |
対象経費
機械装置・システム構築費、運搬費、技術導入費、知的財産権等関連経費、外注費、専門家経費、クラウドサービス利用費、原材料費、広告宣伝・販売促進費
新事業進出枠とグローバル枠は「建物費」も対象です。(革新枠は対象外)
次回締切
第1回:2026年10月30日(金)18:00
第2回:日程未公表(旧制度は年3〜4回公募でした)
建設会社の活用例
- 土木会社が、産廃中間処理プラントを新設する(建物費も対象)
- 工務店が、宿泊施設や不動産賃貸業を始める
- 自社開発の省エネ工法・新建材の製造ライン






注意:賃上げ要件を達成できないと、補助金の返還を求められます。
▶ 公式サイト(新事業進出・ものづくり商業サービス補助金)
④ デジタル化・AI導入補助金(旧IT導入補助金)受付中
「IT導入補助金」は、2026年度から名前が変わりました。
ソフトやクラウドの導入費が対象です。
登録ベンダー(IT導入支援事業者)と一緒に申請します。
| 枠 | 補助額 | 補助率 |
|---|---|---|
| 通常枠(1プロセス以上) | 5万〜150万円未満 | 1/2(最低賃金近傍の事業者は2/3) |
| 通常枠(4プロセス以上) | 150万〜450万円 | 1/2(同2/3) |
| インボイス枠(会計・受発注・決済ソフト) | 〜350万円 +PC等10万円、レジ等20万円 |
50万円以下の部分:中小3/4・小規模4/5 50万円超の部分:2/3 ハードは1/2 |
| セキュリティ対策推進枠 | 5万〜150万円 | 中小1/2・小規模2/3 |
対象経費
ソフトウェア購入費、クラウド利用料(最大2年分)、導入関連費(初期設定・研修・導入後の活用支援)
ホームページ制作は対象外です。採用サイトやLPは⑦の持続化補助金を使います。
次回締切
6次:2026年10月30日(金)17:00(交付決定12月10日)
7次:2026年12月1日(火)予定
※複数者連携枠は10月30日が3次締切
建設会社の活用例
- 工事原価管理・積算ソフト
- 勤怠・給与・会計のクラウド化
- 電子受発注、電子契約
注意:登録されていないソフトは対象外です。ベンダーに「補助金対象か」を先に確認してください。
通常枠の採択率は3回連続で40%台前半です。計画の具体性が問われます。
▶ 公式サイト(デジタル化・AI導入補助金2026)
⑤ 建築GX・DX推進事業(建築BIM加速化事業)受付中
国土交通省の制度です。
BIMの導入と、建物のCO2評価(LCCO2)を支援します。
令和8年度は予算100億円規模に拡大しました。
| 補助率 | BIM活用型:掛かり増し費用の1/2 LCCO2評価実施型:定額 |
|---|---|
| 上限額 | BIM活用型:延べ床面積で変動。30,000㎡以上なら設計費3,500万円、工事費5,500万円 LCCO2評価:650万円(評価のみ)/500万円(BIM+評価)+最大400万円加算 協力事業者(下請)のBIM人件費:上限500万円 |
| 対象経費 | BIMソフトのライセンス費、PC・タブレット等のリース費、クラウド(CDE)構築費、BIMコーディネーター・モデラーの人件費・委託費、BIM講習費、BIM図面審査への対応費 |
| 次回締切 | 代表事業者登録:2026年12月末まで(予定) 交付申請:登録後に随時。予算上限に達し次第終了(先着順) |






⑥ 省エネ・非化石転換補助金3次公募終了
経済産業省(SII)の制度です。
事務所・工場・資材センターの空調やLEDを更新する時に使えます。
建設会社が使いやすいのは「設備単位型」です。
3次公募は9月28日で締め切られました。次回は未定です。
採択率は9割超。来年度に向けて見積を取っておく価値があります。
| 申請区分 | 対象 | 補助率 | 上限額 |
|---|---|---|---|
| 設備単位型(従来枠) | SII指定設備への更新(省エネ率10%以上など) | 1/3 | 1億円 |
| GX設備単位型(メーカー強化枠) | GX表明メーカーの設備への更新 | 1/3 | 3億円 |
| GX設備単位型(トップ性能枠) | トップ性能基準の設備。新設も可 | 1/2(新設は1/5) | 3億円 |
対象経費
高効率空調、業務用給湯器、高性能ボイラ、産業用モータ、制御機能付きLED照明、変圧器などの設備費・工事費(SIIの指定設備に限る)
次回締切
終了 3次公募:2026年9月28日締切(交付決定11月下旬)
次回:未定。例年、補正予算成立後の春に公募が始まります。
⑦ 小規模事業者持続化補助金(一般型)11/5受付開始
建設業なら従業員20人以下の会社が対象です。
「販路開拓」が目的です。
商工会・商工会議所の確認が必要です。
| 補助率 | 2/3(賃上げ特例を使う赤字事業者は3/4) |
|---|---|
| 上限額 | 通常:50万円 +インボイス特例:+50万円 +賃金引上げ特例:+150万円 両方で最大250万円 ※創業型(創業1年以内)は200万円(特例で250万円) |
| 対象経費 | 機械装置等費、広報費(上限30万円)、ウェブサイト関連費(上限30万円・単独申請不可)、展示会等出展費、旅費、新商品開発費、借料、委託・外注費 |
| 次回締切 | 第20回:受付 2026年11月5日(木)〜12月15日(火)17:00 ※第19回の採択率は47.2% |
建設会社の活用例
- ホームページ・採用LPの新設、改修
- 施工事例チラシ、看板、車両ラッピング
- 小型の測量機器・工具の導入
様式の発行に商工会で1〜2週間かかります。11月中に動いてください。
▶ 公式サイト(小規模事業者持続化補助金 まとめサイト)
⑧ 事業承継・M&A補助金11/6締切
後継者への承継、M&Aでの買収・売却に使えます。
4つの枠があります。
第16次公募は2026年10月2日〜11月6日です。
| 枠 | 使い道 | 上限額 | 補助率 |
|---|---|---|---|
| 事業承継促進枠 | 親族・従業員への承継後の設備投資・販路開拓 | 800万円(賃上げで1,000万円) | 1/2(小規模事業者等は2/3) |
| 専門家活用枠 | M&Aの仲介手数料、FA費用、デューデリジェンス費用 | 600万円(DD費用上乗せで800万円) 100億企業特例は2,000万円 |
買い手:2/3 売り手:1/2(赤字等は2/3) 100億特例:1/2(1,000万円超は1/3) |
| PMI推進枠 | M&A後の経営統合(専門家費用・システム統合・設備投資) | 専門家活用類型:150万円 事業統合投資類型:800万円(賃上げで1,000万円) |
1/2(事業統合投資は小規模2/3) |
| 廃業・再チャレンジ枠 | 廃業にともなう解体費・原状回復費など | 300万円(他の枠と併用可) | 単独2/3(併用時1/2) |
対象経費
設備費、産業財産権等関連経費、謝金、旅費、外注費、委託費(仲介・FA・DD費用など)、システム利用料、廃業費(解体・原状回復・リース解約など)
次回締切
16次:2026年11月6日(金)17:00
17次:日程未公表(年3〜4回のペース。次は2027年初頭の見込み)
建設会社の活用例
- 息子に社長を譲り、新しい重機や管理システムを入れる
- 同業他社を買収する際の仲介手数料とDD費用
- 自社を売却する際の専門家費用






⑨ 中小企業成長加速化補助金10/29締切
規模の大きい会社向けです。
売上高10億円以上100億円未満で、「100億宣言」をした会社が対象です。
投資額1億円以上の大型投資に、最大5億円が出ます。
| 補助率 | 1/2 |
|---|---|
| 上限額 | 5億円 |
| 対象経費 | 建物費、機械装置等費、ソフトウェア費、外注費、専門家経費 |
| 次回締切 | 第3次:2026年10月29日(木) 第4次:未定(2026年度は第3次が最終の計画) |
建設会社の活用例
- プレキャスト工場・資材センターの新設
- 大型のICT建機・自動化設備の一括導入
第2次の採択率は約26%(872件中223件)でした。プレゼン審査もあります。
▶ 公式サイト(100億企業成長ポータル)
⑩ 住宅省エネ2026キャンペーン(施主向け・営業ツール)受付中
これは少し性質が違います。
会社ではなく、発注する「施主」がもらう補助金です。
ただし、リフォームを請ける会社には強力な「営業ツール」です。
登録事業者(施工会社)が申請を代行します。登録していない会社は提案できません。
| 事業名(所管) | 対象工事 | 補助上限 |
|---|---|---|
| みらいエコ住宅2026事業(国交省) | 躯体の断熱改修を含む幅広いリフォーム(窓改修が必須)、省エネ住宅の新築 | リフォーム:100万円/戸(改修後の性能で変動) 新築:125万円/戸 |
| 先進的窓リノベ2026事業(環境省) | 内窓設置、外窓交換、ガラス交換、同時に行うドア改修 | 100万円/戸 |
| 給湯省エネ2026事業(経産省) | エコキュート等の高効率給湯器 | 14万円/台(加算含む) |
対象経費 工事費に応じた定額補助(施主に還元)。3事業は併用でき、一括申請も可能です。
次回締切
交付申請:2026年12月31日まで(予約は11月30日まで)
予算上限に達し次第、期限前でも終了します。昨年は秋に早期終了しました。
2027年度も「みらいエコ住宅2027事業」として概算要求されています。






⑪ 業務改善助成金千葉・東京は終了
「賃上げ」と「設備投資」をセットで応援する助成金です。
事業場内の最低時給を50円以上上げます。
あわせて、生産性が上がる設備を買います。
その費用の最大4/5が戻ってきます。
令和8年度は大きく変わりました。
30円・45円・60円コースは廃止。50円・70円・90円の3コースです。
申請開始が9月1日になり、受付期間が短くなりました。
| 引き上げる人数 | 50円コース | 70円コース | 90円コース |
|---|---|---|---|
| 1人 | 30万円(40万円) | 40万円(50万円) | 90万円(100万円) |
| 2〜3人 | 40万円(70万円) | 50万円(100万円) | 150万円(240万円) |
| 4〜5人 | 70万円 | 130万円 | 270万円 |
| 6〜7人 | 90万円 | 180万円 | 360万円 |
| 8人以上 | 110万円 | 230万円 | 450万円(特例事業者600万円) |
※カッコ内は従業員30人未満の事業場。特例事業者=事業場内最低賃金1,050円未満、または利益率が3ポイント以上低下した事業者
| 助成率 | 事業場内最低賃金1,050円未満:4/5 1,050円以上:3/4 |
|---|---|
| 対象経費 | 生産性向上につながる機械・設備・システムの導入費、コンサルティング費、人材育成・教育訓練費 ※パソコン・車両など汎用品は原則対象外 |
| 次回締切 | 各都道府県の最低賃金発効日の前日(または11月30日の早い方) 千葉・東京・埼玉・神奈川・大阪・愛知などは9月30日で終了済み。 茨城10月17日、静岡10月14日、福島10月15日、京都11月15日、岩手・熊本・沖縄11月30日 など 来年度:2027年9月1日開始の見込み |
建設会社の活用例
- 小型建機、高所作業車、測量機器
- 積算・原価管理ソフト
- 専門家による業務改善コンサル
注意:交付決定前に買った設備は対象外です。
受付期間は実質1か月です。来年度は8月中に見積と計画を揃えておきましょう。
▶ 公式サイト(厚生労働省)
⑫ 人材開発支援助成金(建設労働者技能実習コース)随時
建設業だけが使える助成金です。
技能講習や特別教育を、社員に有給で受けさせます。
受講料と、受講中の給料の一部が戻ってきます。
使っていない会社は損をしています。
| 経費助成率 | 従業員20人以下:3/4 21人以上(35歳未満):7/10 21人以上(35歳以上):9/20 ※1実習・1人あたり10万円まで |
|---|---|
| 賃金助成 | 20人以下:1日9,500円(CCUS登録者10,450円) 21人以上:1日8,550円(同9,405円) ※1人20日分まで。令和8年度に単価アップ |
| 上限額 | 1事業所・1年度あたり500万円 |
| 対象経費 | 技能講習・特別教育・登録基幹技能者講習などの受講料、教材費、受講中の賃金 |
| 次回締切 | 随時。講習の前に計画届を労働局へ提出。支給申請は講習終了の翌日から2か月以内 |
対象になる講習の例
- 車両系建設機械、小型移動式クレーン、玉掛け
- 足場、フルハーネス、酸欠などの特別教育
- 登録基幹技能者講習、技能検定の事前講習
注意:一人親方や家族だけの会社は対象外です。雇用保険に入っている社員が条件です。
⑬ 人材確保等支援助成金(建設分野)随時
若手・女性の採用と定着を応援する助成金です。
中小建設事業主が対象です。
主なコースは2つです。
| コース | 対象 | 助成額・助成率 |
|---|---|---|
| 若年者及び女性に魅力ある職場づくり事業コース | 若手・女性向けの研修、職場体験、評価制度づくり、定着の取り組み | 経費助成:3/5(上限200万円/年度) 定着助成:1人42万円(年3人・最大126万円)※令和8年度新設 |
| 建設キャリアアップシステム等活用促進コース | CCUSのレベル判定で昇格した技能者の賃金を5%以上アップ | 1人16万円(上限160万円/年度) |
対象経費
研修・講習の実施費用、職場見学・体験の経費、評価・処遇制度の導入費用、外部講師謝金など
次回締切 随時。事業を始める前に、計画の認定を労働局から受けます。年度(4月〜3月)単位で上限が決まります。
建設会社の活用例
- 高校生向けの現場見学会・インターンシップ
- 若手の技能評価制度づくり
- CCUSを使った賃金テーブルの見直し
⑭ キャリアアップ助成金(正社員化コース)随時
契約社員・パートを正社員にすると、お金がもらえます。
建設業の「見習い→正社員」でも使えます。
令和8年度も金額は据え置きです。
| 支給額(中小企業) | 有期→正社員:80万円(重点支援対象者)/40万円(それ以外) 無期→正社員:40万円(重点支援対象者)/20万円(それ以外) |
|---|---|
| 加算 | 正社員転換制度を新しく規定:+20万円 勤務地限定・職務限定・短時間正社員制度を新しく規定:+40万円 |
| 対象経費 | 経費の精算はありません(定額支給) |
| 次回締切 | 随時。転換の前日までに「キャリアアップ計画」を労働局へ提出。転換後6か月の賃金支払い後に申請 |
※重点支援対象者=雇入れ3年以内の有期雇用者、3年超で正社員経験が少ない人、派遣労働者、母子・父子家庭の親など
注意:転換後は賃金を3%以上上げる必要があります。
⑮ 自治体の補助金も組み合わせる
国の制度は、全国が競争相手です。
自治体の制度は、競争相手が少なく、採択率が高い傾向です。
当社の拠点がある東京都・千葉県と、前回ご紹介した大阪府の状況です。
東京都:躍進的な事業推進のための設備投資支援事業11/24締切
東京都の中では最大級の助成金です。
都内に本店か主たる事業所がある中小企業が対象です。
令和8年度の予算は177億円。年3回募集があります。
| 助成率 | 1/2(小規模事業者2/3)。賃上げ・ゼロエミッション等の要件で最大4/5 |
|---|---|
| 上限額 | 最大2億円(区分・要件による。下限100万円) |
| 対象経費 | 機械装置、器具備品、ソフトウェア(単価50万円以上) |
| 次回締切 | 第14回(令和8年度第3回):2026年11月24日(火)※事前の申請予約が必要 第15回:2027年初頭の見込み |
注意:10年間の収支計画と面接審査があります。難易度は高めです。
▶ 公式サイト(東京都中小企業振興公社)
千葉県:中小企業成長促進補助金第3弾終了
千葉県内に事業所がある中小企業が対象です。
省人化・業務効率化の設備投資に使えます。
| 補助率 | 1/2 |
|---|---|
| 上限額 | 3,000万円(下限500万円。設備投資額1,000万円以上) |
| 対象経費 | 機械装置等費、ソフトウェア導入費、運搬・据付費、旧設備の処分費 |
| 次回締切 | 終了 第3弾:2026年6月5日締切 第4弾:未発表。第1弾(春)→第2弾(秋)→第3弾(春)の流れなので、この秋〜冬に第4弾の可能性あり。県HPを要チェック |
大阪府:利益率向上・賃上げ支援事業終了
上限500万円・補助率2/3の府独自の制度です。
令和8年度は6月26日で受付終了。8月6日に737者が採択されました。
令和9年度の実施は未発表です。
自治体の補助金は「J-Net21」で検索できます
自社の地域にどんな補助金があるか、自分でも調べられます。
中小機構が運営する公的サイト「J-Net21 支援情報ヘッドライン」が便利です。
地域と目的を選ぶだけで、国・都道府県・市区町村の制度が一覧で出ます。
自治体の補助金のポイントは3つです。
- 4月に公募が集中し、予算が尽き次第終了する
- 補助率が2/3〜3/4と高く、書類がシンプルな傾向
- 国の補助金と併用できないものが多い(同じ経費には使えない)
補助金で失敗しないための3つの注意点






① お金は後から入る
まず自分で全額払います。
補助金は、事業が終わって報告した後に入金されます。
入金まで半年〜1年かかることもあります。
銀行のつなぎ融資を先に相談してください。
② 交付決定前に契約しない
採択されても、まだ契約してはいけません。
「交付決定」の通知が来てからです。
先に発注した分は、1円も出ません。
③ 賃上げの約束は守る
最近の補助金は、ほとんどに賃上げ要件があります。
達成できないと返還を求められるものもあります。
申請の前に、3〜5年の数字を本気で考えてください。
まとめ|社長が今やるべきこと
2026年度の補助金は、大きく整理されました。
使える制度は、むしろ増えています。
10月〜12月に締切がある制度を、もう一度並べます。
- 10月16日:省力化投資補助金(一般型)第8回
- 10月29日:中小企業成長加速化補助金 第3次
- 10月30日:新事業進出・ものづくり商業サービス補助金 第1回/デジタル化・AI導入補助金 6次
- 11月6日:事業承継・M&A補助金 16次
- 11月24日:東京都 躍進的な事業推進のための設備投資支援事業 第14回
- 12月1日:デジタル化・AI導入補助金 7次
- 12月15日:小規模事業者持続化補助金 第20回
- 12月31日:住宅省エネ2026(予算次第で早期終了)
社長がやることは3つです。
- 「何に困っているか」を1つ決める(人手不足・新事業・承継・育成)
- その課題に合う制度を1つ選ぶ(上の一覧表を使ってください)
- 締切の3か月前には準備を始める
なお、2027年度は「省力化・デジタル化・AI投資補助金」への再編が検討されています。
制度は毎年変わります。この記事も随時更新します。
補助金は「もらう」ことが目的ではありません。
会社を強くする投資を、国に半分出してもらう手段です。
投資の中身が決まっている会社ほど、採択されやすい。これが現実です。
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補助金は、内容も要件も毎年変わります。
「気づいたときには公募が終わっていた」。
これを防ぐには、最新情報をいち早く知ることが大切です。
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※本記事は2026年10月3日時点の公募要領・公式発表をもとに作成しています。締切や金額は変更されることがあります。申請前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。


