キャッシュフロー経営の仕組みの導入と業務標準化を推進

実績紹介
「一緒に悩んで学んでくれるバルザなら、
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Client T.T.C株式会社
千葉県鎌ケ谷市に本社を置き、建築不動産事業を行うT.T.C株式会社(以下、「T.T.C」)。
創業20周年を迎える今、東京・横浜・千葉・中部・関西・九州・北海道と7つの拠点を拡大し、全国に事業を展開している注目企業のひとつです。
そんなT.T.Cはコロナ禍をきっかけに新たな事業を開始し、激変する時代の変化に対応するとともに、更なる発展を目指しています。
今回はT.T.Cの豊田寛史代表取締役社長に、弊社が提供した支援とそれによって得られた成果、社内での変化などをお伺いしました。
| 会社名 | T.T.C株式会社 |
| 所在地 | 【本社】千葉県鎌ケ谷市鎌ケ谷8-1-85 |
| 設立年月日 | 平成15年8月15日 |
| 従業員数 | 104名 |
| 代表者 | 豊田 寛史社長 |
| 支援期間 | 2023年4月~2023年12月 |
※2024年8月取材当時
当社との出会い
――インタビュア:まずはT.T.Cの事業概要や柏村さんとの出会いをお聞かせください。

弊社は元々、建設業に必要な仮設エレベーターやタワークレーンを使う資機材の運搬工から始まった会社です。
23歳で起業、26歳で法人化し、次々に新しい部署を確立しながら、おかげさまで今年21年目を迎えたところです。
ここまでは順調に進んだように聞こえるかもしれませんが、3年前にコロナ禍があった時はさすがに「この先どうなってしまうのだろう」「仕事は?」「社員は?」と、私も考えざるを得ませんでした。
幸いにも建設業自体、仕事がなくなることはなかったものの、工事の着工が遅れたり、中断したりすることはありました。
こうしたこともあり、自分に何ができるのか、より一層考える契機となりましたね。
私が52歳で事業承継することも踏まえ、今一度原点に帰ろうと思いまして、リスキリングとして経営心理士について学びつつ、大学でも学び直すことにしたのです。
経営心理士の講座で出会った中小企業診断士の先生から、千葉県で行う会合の講話を依頼されました。私も話すことは好きなのでお引き受けしたのですが、その打ち合わせの場に同席されていたお一人が柏村さんでした。
柏村さんとは当時同じ建設業界であること、中小企業診断士であることや資料作成がお得意であることなどを聞きまして、講話で使用する資料作成を依頼しました。
そのご縁がきっかけで弊社のことを色々と相談するうちに、会社のコンサルもお願いすることになった次第です。
抱えていた課題や悩み
――インタビュア:そのようなご縁だったのですね。では、御社がコンサルティングの依頼を検討した当初、どのような課題や悩みを抱えていらっしゃいましたか?

豊田:今まで20年以上会社を経営してきて、全て社長である自分の判断でやってきました。
そして20期を迎えて、これまで事業をしながら色々学んできたことを「一つのカタチ」として文書で残す必要性があると思ったんですね。
要は、私自身が次の世代に会社を託す際、細分化されたものやきちんと整備されたものがないと、永続的な会社として残ることができないと考えたわけです。
私は、商売とはお金を稼ぐだけが目的ではなく、会社を興した時の理念を大切に残しながら発展していけるような形にしていきたいとずっと考えてきました。
そのためにも、このタイミングで会社全体を見直すべきことが必要だと気づき、それまでうやむやだった社内の行動規範や就業規則を役員で決め直したり、新たに役員規定を作ったりすることにしました。
そして、最後に手掛けたのが「予算」です。年度の予算を組んだ後、予算に対して実行状況がどうだったかという実行予算を作成し、課題解決にあたる算定根拠資料が必要だと思い、これを機会に整えることにしました。
弊社は、元々各部署のマネージャーには予算の数字をオープンにしてきましたが、そこで使っているフォーマットが事業部ごとにバラバラの状態でした。というのも、それまで各事業部の責任者にどんなフォーマットを使うかも任せていたためです。
私は全てを把握するので、各事業部がバラバラのフォーマットでもわかりますが、将来自分が社長職を退いた後、新しい社長がそれを見たらきっとわからないだろうということは危惧していました。
そのため、同じフォーマットを作って予算表、財務管理表、売上の入力表を一元管理しようと思い、さらにはキャッシュフローまで計算できるようなものを柏村さんに依頼することにしました。
コンサルタントを依頼する「決め手」とは?
インタビュア:中小企業診断士の柏村さんに最終的にコンサルタントを依頼する「決め手」になったのは何ですか?

豊田:決め手は、パワーポイントやエクセルの細かい裏側の仕組みやしかけを知っていることもありますが、やはり中小企業診断士なので、会社の数字を相談すると正確に理解してもらえる点と、決して自分の主観で話をしない点ですね。
税理士や公認会計士の中にも、これまでの経験で「ここはこうですよ」「この数字はこうですね」などとおっしゃる先生がいますが、本来なら我々経営者が理解できるような数字でなければならないはずです。
ところが、経営者の中には自分で理解せず、税理士や公認会計士任せにする人もいます。でも、そうすると相手主導になってしまうんです。
その点、柏村さんは決してそういう方向にはならずに、きちんと私が数字を理解できるようにリードしてくれるので、非常に信頼できました。弊社の各部署の責任者14名と柏村さんと私とで、これまで月に1~2回のミーティングを重ねながら作り上げることができたので、本当に良かったです。
提案した施策やアドバイス
――インタビュア:柏村さんはT.T.Cにどのようなアプローチで課題解決に取り組まれましたか?提案した施策やアドバイス内容を教えていただけますか?
柏村:はじめにキャッシュフロー経営を社内に浸透させるために、幹部層への社内教育を行うことにしました。具体的には、各部門の責任者向けにキャッシュフロー経営を行うにあたって必要となる知識を身につけていただくための座学と、ワークショップ形式の研修を実施しました。
――インタビュア:柏村さんが実施された社内研修について、詳細をお伺いしてもよろしいでしょうか?

柏村:T.T.Cでは、全3回で研修を行うことにしました。第1回目では、お金の流れが図でわかる「お金のブロックパズル」というツールを用いて、会社のお金の流れについて講義を行いました。ここでは会社の利益だけでなく、現金の流れも意識することが経営には必要だということも参加者の皆さんに理解してもらえるようにしました。
第2回目では、再度「お金のブロックパズル」を使って、根拠のある目標売上高の算定方法について講義を行い、各部門の理想とする目標売上高を出してもらいました。
最後の第3回目では、2回目で現実的ではない数字を算定した部門の見直しをしました。それにあわせて、毎月のキャッシュフローの管理が行えるように「キャッシュフロー計画表」というツールの利用方法も説明しました。
そのほか、各部門の責任者の皆さんがこれまで使ってきた報告フォーマットを一律になるように標準化し、社内全体で統一した様式を導入してキャッシュフロー経営を行えるように支援を行いました。
元々、T.T.Cは堅実な成長をしてこられた優良企業ですし、豊田社長からもさきほどお話にありました通り、T.T.Cのさらなる継続的な発展と事業承継をスムーズに進めていく下準備として、今回の支援をさせていただきました。
――インタビュア:なるほど。良い企業をさらにより良くするお手伝いをされた、というイメージですね。
柏村:はい、そのとおりです。
コンサルを受けて、どのような成果や変化があったのか?
――インタビュア:それでは豊田社長にお伺いしたいのですが、今回柏村さんのコンサルを受けて、どのような成果や変化がもたらされましたか?

豊田:社内の評判はもちろん上がりました。まず良かった点として、会議を進めていく中で、みんなが同じフォーマットを使えるようになったので、自分たちで打ち込むことができるだけでなく、他の部門のものも見られるようになったことは影響が大きかったです。
今までは他の部門の会議で出た発言や利益率などについて気にも留めなかった人たちも、良い意味で意識するようになりました。これは大きな変化でしたね。

社内で各部門の「見える化」
――インタビュア:つまり、社内で各部門の「見える化」が進んだことで、良い意味で刺激になったということでしょうか?
豊田:ええ。そうなんです。成績の悪い部門を取り残すようなネガティブな意味ではなく、良い意味で社内に刺激が与えられるようになりました。
そのため、各部門が前向きになり、より活性化されたと感じています。
コンサルへの満足度は?
――インタビュア:柏村さんのコンサルへの満足度も教えていただけますでしょうか?
豊田:この1年間、支援をいただいた満足度を数値で表すとしたら「90%」ですね。残りの10%はもっとギャグが欲しいです(笑)。というのは冗談ですが、純粋に柏村さんにしていただいた支援の満足度は100%です。細かい修正などにもいつも快く対応していただいたので、非常に心強かったですね。
さらに、14名の責任者それぞれにも細やかなフォローで対応してもらえた点も大きいです。そういう意味では、1か月あたりに対するコンサル料金は安かったと感じています。
改善を実感するまでにかかった期間は?
インタビュア:今回コンサルを実際に入れてみて、改善を実感するまでにかかった期間はどれくらいでしたか?
豊田:20期の1年間を柏村さんに顧問として見ていただきながら進めて、約半年くらいで実感しました。この調子で21期は自分たちで自走できるように、さらに社内の整備を進めつつ、会社の発展に努めていきたいと思います。
今後の目標
インタビュア:よろしければ、今後の目標を教えていただけますか?
豊田:実は、今期は海外にも現地法人を立ち上げたところです。今後は海外で現地の人々向けに雇用創出と研修を同時に行っていきたいと考えています。こちらも引き続き、柏村さんにもお力を借りる予定です。
メッセージ
インタビュア:最後に柏村さんより、T.T.Cにメッセージをいただけますでしょうか?

柏村:豊田社長はプロフェッショナル経営者ですので、今後も万全なサポート支援をさせていただければと思っています。
豊田:ぜひよろしくお願いいたします。
インタビュア:今回はお忙しい中、貴重なお話をいただき、ありがとうございました。
(終)

